妊娠8ヶ月は妊娠末期になります。おなかはせり出し、胎動もはっきり感じられる頃です。早産や妊娠高血圧症鮮群の兆候はないかなどを健診チェックします。姓娠末期になると、おなかの張りを感じることも増えてくるでしょう。その場合は、子宮の重さで大静脈が圧迫されないように、上半身を少し上げ体の左側を下にして横になると、楽になります。ただし、規則的な張りが続くときや痛みが強くなるとき、出血などの症状を伴うときは、すぐに産院に連絡してください。

ママやパパの心の準備もそろそろ始めましょう。不安なくお産の日を迎えるには、陣痛が来たときの過ごし方やお産の進み方を知っておくこと力状切です。両親学級などで学んだことを鶴しておきましょう。

妊娠8ヶ月目の母親の体の変化

足元が見えにくくなるので、ゆっくり行動しましょう
●子宮はおへそとみぞおちの間ぐらいまで上がります。
●胎盤も赤ちゃんと一緒に成熟しています。
●おなかがせり出して、足元が見えにくくなったり、背中の痛みや腰痛が起こります。
●おなかが張りやすくなってきます。
●下半身の静脈を圧迫すゑ姦稔、手足がむくんだり、静脈瘤ができやすくなります。
●側秘や痔になることも。

妊娠8ヶ月目の赤ちゃんの体の変化

誕生後に備えて、肺呼吸の練習を始めます
身長 約43cm
体重 約1800g

(妊娠31週末ごろの赤ちゃん)

●心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。
●聴覚がほぼ完成します。
●骨髄の働きもほぼ完全になります。
●肺は誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をし始めます。
●体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭かおしりを入れて、縦の向きになります。

妊娠8ヶ月目のチェックポイント

①引き続き推定体重を算出する
②胎児の動きから元気かどうかを確認する
③胎動や子宮の張り(ストレス)に反応して心拍数を変化させるかをチェックする
④呼吸様運動をしているか確認する
⑤羊水量や胎盤の状態をチェックする

妊娠8ヶ月目の生活や食事のポイント

お産入院当日にあわてないように、パパともお産の予習をしておきましょう。産後、赤ちゃんを迎えるためのお部屋の準備も、今のうちに済ませておくといいでしょう。

赤ちゃんのお部屋をつくりましょう

ベビーベッドは場所をとりますが、赤ちゃんスペースが確保しやすく、床板やカーペットのダニやほこりから赤ちゃんを守ることができます。布団の場合は赤ちゃんと一緒に横になれるなどのメリットがあります。部屋の間取りなども考え、どちらかを選びましょう。布団の場合、ママと掛け布団を一緒に使うと赤ちゃんの顔をふさいでしまう恐れがあるので、ベビー布団は必ず用意して。ほこりが立ちやすいので小まめに掃除機をかけましょう。

また、赤ちゃんを抱いて移動するときに動線をさえぎるような家具は、今のうちにパパに移動してもらいましょう。

赤ちゃんの部屋の環境は?
・風通しがよく、直射日光が当たらない
・テレビやステレオから離れていて静か
・布団の上に物が落ちる心配がない
・エアコンの風が直接当たらない
・床には余計なものがなく、掃除がしやすい
・ベビー用品を収納するボックスやスペースがある

お産の進み方をババと予習しましよう

お産は産院によつて、分娩台の種類や分娩時の姿勢、呼吸の指導方法などに違いがあります。たとえばソフロロジー式出産を採用している産院であれば、妊娠中からリラックスする訓練や、イメージトレーニングをするのが特徴です。

ラマーズ法の場合は呼吸法と補助動作によつて緊張をほぐした状態でお産に臨みます。本番に備え、お産の進み方や陣痛の乗りきり方を、パパと予習しておきましょう。産院の方針に合わせて呼吸法の練習をしたり、ストレツチをするのもいいですね。2人で本番をイメージしながら行いましょう。

赤ちゃんの名前もそろそろ考えどき

名づけは、赤ちゃんへの最初のプレゼントです。夫婦で名前の候補を考えていると、赤ちやんへの思いが深まり、パパにとつても赤ちやんが身近に感じられてくるでしょう。いったん出生届(生後14日以内)を出すと、その名前を変更することは難しいので、今からよく考えて満足のいく名前にしましょう。

  妊娠8ヶ月目のQ&A

Q.おなかが大きくなるにつれ寝苦しくなってしまいました。
A.寝る前にほぐし「シムスの体位」で休みましょう

妊娠末期になると、お産への不安などから寝つけないことがあるもの。心配事は抱え込まず、パパや主治医に聞いてもらいましょう。また大きくなった子宮が大静脈を圧迫するため、息苦しくなり、熟睡できないことが多くなります。左のような工夫をしてみて。

Q.お産の前にパーマやカラーリングをしてもいい?
A.妊娠中は控えて産後に行いましょう

妊娠中はホルモンの影響で頭皮がかぶれやすくなります。可能であれば妊娠中は控え、産後に行うほうがいいでしょう。どうしてもというときは、美容師さんに妊娠中であることを伝え、ママの頭皮の状態に合った刺激の少ない溶剤を使ってもらいましょう。

Q.おりものが多くなりました、かゆみも出てしまい困っています
A.かゆみや異臭がしたら受診して相談しましょう

妊娠するとホルモンの状態が変わることが原因で、妊娠初期におりものの量が増えます。そして末期になってお産が近づくと、再びおりものが増えます。量が増えただけなら心配ないでしょう。ただし、かゆみがある、普段とは違う色のおりものが出る、異臭がするような場合は、カンジダや細菌による腟炎などの心配があります。受診して相談しましょう。

Q.転倒してしまいました受診したほうがいい?
A.健診のとき、異常はないか確認してもらいましょう

おなかに傷や痛み、張りなどがなければ、あわてずに産院に連絡して事情を話し、異常がないかどうか診てもらいましょう。転倒しておなかを強くぶつけた場合、ごくまれに常位胎盤早期剥離を起こすことがあります。
妊娠末期は足元が見えにくくなるため、外出時は転倒しないよう、慎重な行動を心がけましょう。

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